【格安VS高級】同じバーチャルオフィスでもここまで違う！価格帯別サービス内容を徹底比較

近年、フリーランスやスタートアップ企業の間で人気が高まっている「バーチャルオフィス」。
登記用住所や郵便転送などを利用できる便利なサービスですが、月額料金は数百円の格安タイプから数万円の高級タイプまで幅広く何が違うのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は料金によって得られる「信頼性」や「サポート体制」、「付帯サービスの充実度」が大きく異なります。

本記事では格安バーチャルオフィスと高級バーチャルオフィスの違いを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
さらに編集者おすすめの人気オフィスも紹介しますので、あなたのビジネスに最適な一社を見つける参考にしてください！

格安バーチャルオフィスとは？

格安バーチャルオフィスとは一般的なバーチャルオフィスよりも低価格で住所利用や法人登記などの基本サービスを提供しているオフィスのことを指します。

通常バーチャルオフィスの月額料金は5,000円ほどが相場ですが、格安タイプでは都心一等地の住所を数百円〜3,000円程度で利用できる場合もあります。

安さの理由はサービス内容を最小限に絞っているためです。多くの場合、「住所利用のみ」のシンプルなプランで郵便転送や電話対応、来客対応などはオプション扱いとなります。またスタッフが常駐していないことや、契約・手続きがすべてオンラインで完結する点もコスト削減につながっています。

コストを抑えながら法人登記や名刺記載用の住所を確保できるため、起業初期の個人事業主や副業者に人気ですが、信頼性やサポート体制の確認は必須です。

月額	数百円〜3,000円程度
住所利用	可能
法人登記	ほとんどできない
郵便転送	できても月1回か都度転送のみ
電話転送	オプションであることが多い
電話代行	ほとんどできない
利用者層	個人事業主、副業者、スタートアップ初期
会議室	あっても簡易的で少人数制なものが多い
運営体制	人件費を抑えるため、無人運営が基本

 

おすすめの格安バーチャルオフィス5選

 

METSオフィス

メッツオフィスは月額270円から利用できる圧倒的な低価格が魅力のバーチャルオフィスです。

ただし法人登記を利用できるのは「ビジネスプラスプラン」からとなっています。郵
便転送が可能なのは「ビジネスプラス 月1転送コミ」プランで、即時転送・週末転送・月末転送・都度指示など転送頻度を自由に選べるのが特徴です。さらに月1回までは無料で転送可能なのも嬉しいポイント。ただし、即時転送を選ぶと1回あたり1,023円と割高になるため注意が必要です。

また「安すぎて倒産や閉鎖が不安…」という方も安心。メッツオフィスは全拠点を自社ビルで運営しているため、長期的に安定したサービスを利用できる点も大きな魅力です。

	ライト プラン	ネットショップ プラン	ビジネス プラン	ビジネスプラス プラン
月額料金	270円	550円	1,100円〜	1,430円〜
初期費用	利用料12か月分+入会金3,850円
法人登記	不可			可能
郵便転送	不可	即時転送のみ 利用可		即時転送、週末転送、月末転送、都度指示から選択可
電話番号貸出	不可		1,080円～/月
電話代行	不可		要相談
利用できる住所	・東京都中央区日本橋 ・東京都新宿区新宿（新宿三丁目） ・東京都新宿区新宿（新宿御苑） ・東京都北区赤羽

 

GMOオフィスサポート

GMOオフィスサポートは東証プライム上場グループが運営する安心感抜群のバーチャルオフィスです。月額660円から利用できるため、コストを抑えながら信頼性の高い住所を持てる点が魅力です。

法人登記は月額1,650円のプランから利用可能で、こちらも十分リーズナブルです。ただしこのプランでは郵便転送が月1回のみとなり、週1回転送にする場合は月額2,750円のプランが必要になります。そのため頻繁に郵便物を受け取りたい方には少し割高に感じるかもしれません。

とはいえGMOオフィスサポートの大きな魅力は150g以下の郵便物であれば転送料が無料になる点。多くのバーチャルオフィスでは転送料が別途かかるため、このサービスは大きなメリットといえます。

	転送なし プラン	月1転送 プラン	隔週転送 プラン	週1転送 プラン
月額料金	660円	1,650円	2,200円	2,750円
初期費用	0円
法人登記	不可	可能
郵便転送	不可	月に1回	隔週 （2週間に1回）	週に1回
電話番号貸出	不可
電話代行
利用できる住所	渋谷/恵比寿/新宿/銀座/青山/六本木/秋葉原/三軒茶屋/池袋/目黒/上野/横浜/名古屋/梅田/心斎橋/京都/神戸/博多/福岡

\初年度基本料金3ヶ月分無料/

DMMバーチャルオフィス

DMMバーチャルオフィスはDMM.comが運営する信頼性の高いサービスで安心して利用できるバーチャルオフィスです。

月額660円から利用可能ですが、法人登記に対応しているのは月額2,530円のプランから。このプランでは週1回の郵便転送にも対応しています。
ただしこの料金は1年分を一括で支払う場合の金額であり、月ごとの契約にすると月額5,500円となるため注意が必要です。

特筆すべきポイントは三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行・ゆうちょ銀行といったメガバンクでの法人口座開設実績があること。
口座開設のハードルが高い中で実績があるバーチャルオフィスは大きな安心材料となります。

	ミニマム プラン	ベーシック プラン
月額料金	660円	2,530円〜
初期費用	入会金：5,500円
法人登記	不可	可能
郵便転送	週1回
電話番号貸出	オプション：2,200円/月
電話代行	オプション：1,650円/月
利用できる住所	札幌/仙台/渋谷/恵比寿/青山/銀座/九段下/横浜/名古屋/京都/梅田/神戸/天神/沖縄

 

レゾナンス

レゾナンスは「低価格・安心・明朗会計」の三拍子が揃った人気のバーチャルオフィスです。

月額990円で法人登記と週1回の郵便転送が利用でき、コストを抑えながら本格的なオフィス機能を備えられます。ただし電話転送サービスを追加する場合は月額3,190円〜とやや高めになります。

特に嬉しいポイントは会社設立や起業を目指す方へのサポートが充実していること。
専用アプリで会社設立に必要な書類を簡単に作成できるほか、格安でホームページを制作できるサービスや補助金・助成金申請の代行サポートなど、起業初期に役立つ機能が多数揃っています。
さらに会員同士の異業種交流会を毎月開催しており、ビジネスの拡大や人脈づくりの場としても活用できます。

	バーチャルオフィス コース	転送電話セット コース	電話秘書代行セット コース
月額料金	990円〜	3,190円〜	5,390円〜
初期費用	入会金：5500円 デポジット：1,000円〜
法人登記	可能
郵便転送	可能 週1転送or月1転送
電話番号貸出	不可	可能	不可
電話代行	不可		可能
利用できる住所	・東京都渋谷区北青山 ・東京都中央区銀座 ・東京都港区青山 ・東京都新宿区西新宿 ・東京都渋谷区神南 ・東京都渋谷区恵比寿 ・東京都中央区日本橋 ・東京都千代田区神田 ・東京都港区浜松町 ・東京都渋谷区神宮 ・神奈川県横浜市

 

京都朱雀スタジオ

京都朱雀スタジオは京都を拠点に活動する非営利団体・和文化推進協会が運営するバーチャルオフィスです。

京都の住所で法人登記をしたい方や、コスパ重視で利用したい方に特におすすめ。
法人登記のほか郵便物の受取や電話番号の貸出にも対応しています。条件を満たせば初年度無料で利用できる点も大きな魅力です。

ただし郵便物を頻繁に転送したい場合は1回550円の転送費用がかかるため注意が必要。また電話番号は協会の共用番号を貸し出す形式のため、他の利用者と番号が重複する可能性があります。とはいえ有人または録音で要件を確認し、受電内容を通知してくれるため、問題がなければ非常にお得で使いやすいオフィスです。

	プラン
月額料金	550円
初期費用	0円
法人登記	可能
郵便転送	週1転送：550円/回 即時転送：550円/回
電話番号貸出	可能
電話代行	不可
利用できる住所	・京都府京都市下京区

高級バーチャルオフィスとは？

高級バーチャルオフィスとは一般的なバーチャルオフィスよりも上質な設備・環境・サービスを備えたプレミアムタイプのオフィスを指します。住所は都心の一等地や高級ビル内に位置し、企業のブランド価値や信頼度を高めたい方に最適です。

特徴として有人受付・来客対応・電話秘書サービス・会議室の無料利用など、リアルオフィスに近い手厚いサポートが挙げられます。法人登記や郵便転送に加え、受付スタッフによる丁寧な応対や商談スペースの利用などビジネスの印象を格上げする環境が整っています。

月額費用は1万円〜数万円と高めですが、その分信頼性・利便性・快適性が非常に高いのが魅力です。特にクライアント対応やブランドイメージを重視する企業・士業・スタートアップの経営者に人気があります。

月額	5,000円〜10,000円以上
住所利用	可能
法人登記	可能 ※プランの中に組み込まれていることが多い
郵便転送	週1回の転送が基本料金に含まれることが多い
電話転送	可能 ※プランの中に組み込まれていることが多い
電話代行	質の高い秘書による電話代行サービス
利用者層	法人登記や対外的な信頼を重視する企業など
会議室	高級感のある会議室や応接室、ラウンジが完備
運営体制	秘書やコンシェルジュが常駐する有人運営が基本

 

おすすめの高級バーチャルオフィス3選

 

リージャス

リージャスは世界120ヵ国以上・4,000拠点以上に展開する世界最大級のフレキシブルオフィスブランドです。
日本国内だけでも約200拠点を構えており、その多くが都市のシンボルタワーや主要駅前のハイグレードビル内に位置しているため一等地の住所をビジネスに利用できるのが大きな魅力です。

バーチャルオフィスのプランは4種類あり、電話対応のみを希望する場合は「テレフォンアンサリングプラン」で十分ですが、郵便物の転送が必要な方は「メールボックスプラスプラン」からの利用がおすすめです。料金は拠点によって異なり、都心の一等地ほど高額、地方ほどリーズナブルに設定されています。

また初期費用や契約条件は時期や拠点ごとに異なるため、最新の料金やプラン内容を知るには利用したい拠点・プラン・契約期間をあらかじめ決めたうえで直接問い合わせるのが最も確実です。
ビジネスの信頼性を重視したい方にぴったりのバーチャルオフィスといえるでしょう。

	テレフォンアンサリング	メールボックス・プラス	バーチャルオフィス	バーチャルオフィス・プラス
月額料金	7,900円〜	8,900円〜	17,900円〜	22,500円〜
初期費用	要問合せ
法人登記	要問合せ	可能
郵便転送	不可	可能
電話番号貸出	可能	不可	可能
電話代行	可能	不可	可能
利用できる住所	日本国内200拠点

 

サーブコープ

サーブコープは日本全国30拠点・世界150拠点以上で展開するグローバルなバーチャルオフィスブランドです。すべての拠点がハイグレードなオフィスビルやランドマークタワー内にあり、高級感あふれる空間と洗練されたデザインが魅力となっています。

バーチャルオフィスには2つのプランがあり、自宅作業が中心で電話対応が不要な方には「貸住所パッケージプラン」が最適です。料金はやや高めですが、秘書・ITサポートチームによる充実したサポートや一流の設備・空間を利用できる環境が整っており、ハイクオリティなサービスを求める方にぴったりです。

さらに注目すべきは継続利用の義務がなく、初期1ヶ月無料・保証金不要で始められる点。お試し感覚で利用してみたい方やまずは短期間だけ試したい方にもおすすめの柔軟なバーチャルオフィスです。

	貸住所パッケージ	バーチャルオフィス パッケージ
月額料金	8,000円〜	18,400円〜
初期費用	初回設定料金：100円
法人登記	可能
郵便転送	可能
電話番号貸出	可能
電話代行	可能
利用できる住所	日本全国30拠点

 

エキスパートオフィス

エキスパートオフィスは東京建物の子会社が運営する高品質なフレキシブルオフィスで、立地・設備・サービスすべてにおいて上質さを追求しています。
一般的な低価格のバーチャルオフィスとは異なり、企業の信用力と快適性を重視した設計が特徴です。

プランは3種類あり、いずれも法人登記が可能です。郵便転送のみで十分な場合は「ライトパッケージ」、打ち合わせや作業スペースの利用が多い場合は「プレミアムパッケージ」がおすすめです。空間デザインにも強いこだわりがあり、洗練されたインテリアが整えられているため取引先との会議でも信頼感を与えることができます。

企業のブランド価値を高めたいスタートアップや少人数でも妥協のないオフィス環境を求める企業に最適なサービスです。

	ライトパッケージ	スタンダードパッケージ	プレミアムパッケージ
月額料金	10,000円〜	16,000円〜	26,000円〜
初期費用	月会費の1ヶ月分
法人登記	可能
郵便転送	週1転送
電話番号貸出	不可	可能
電話代行	不可	可能
利用できる住所	東京/新宿/新橋/品川/麹町/中野/八重洲/虎ノ門/大宮/横浜/新横浜/梅田/名古屋

 

【比較表】格安VS高級バーチャルオフィスの違い一覧

格安バーチャルオフィスと高級バーチャルオフィスの主要な比較ポイントをまとめた表を作成しました。

	格安バーチャルオフィス	高級バーチャルオフィス
月額料金相場	数百円〜3,000円程度	5,000円〜10,000円以上
初期費用	入会金・保証金が安価	保証金が高額な場合があるが、返金されるケースが多い
住所のグレード	保証金が高額な場合があるが、返金されるケースが多い	一等地にあるハイグレードオフィスビルの住所が使える
受付体制	無人運営が基本	秘書やコンシェルジュが常駐する有人受付。 来客対応の質が高い
郵便物転送	月1回転送が基本。 手数料が加算され、郵便物が多いと割高に	週1回転送が基本。 転送手数料が基本料金に含まれることが多い
電話サービス	IP電話番号（050）の貸し出しや、簡易な転送サービスが主	固定電話番号（03など）と、質の高い専門秘書による電話代行サービスが充実
会議室・設備	会議室自体がないか、あっても簡素	高級感のある会議室や応接室が完備され、顧客との商談に利用しやすい
運営会社の安定性	運営歴が短い会社もあり、倒産・閉鎖による住所変更リスクが高い	運営実績が長く、資本力が高い企業が多く、安定して利用できる
向いている事業者	コスト重視の個人事業主、ECサイト運営者、起業初期のスタートアップ	信用力重視の士業、コンサルタント、BtoB企業、頻繁に来客がある企業

 

こんな人には「格安」がおすすめ

とにかく初期費用とランニングコストを抑え、最低限の機能（住所と郵便転送）さえあれば良いと考える方にオススメです。

 

こんな人には「高級」がおすすめ

費用よりも事業の信頼性、ブランドイメージ、そして顧客対応の質の高さを重視する方におすすめです。

 

バーチャルオフィス選びで失敗しないためのポイント

バーチャルオフィス選びで失敗しないためには、料金の安さだけでなく「信頼性」と「サポート体制」を重視することが大切です。

運営会社の信頼性を確認する

運営会社の信頼性は事業の安定性に直結します。運営歴が5年以上と長く、複数の拠点を展開しているなど資本力や実績が豊富な大手を選ぶことが重要です。

実績のない会社や個人が運営している場合、経営悪化によってサービスが突然閉鎖し、費用をかけて登記した住所を急遽変更しなければならないリスクがあります。
また運営会社の入会審査が厳格かどうかも重要です。審査が緩いと不正業者が集まり、その住所の信頼性が低下するため厳しい審査基準を設けているかを確認しましょう。

提供サービスの範囲をチェック

格安オフィスは「住所貸し」のみのことが多いため、必要なサービスが基本料金に含まれているかを必ず確認しましょう。

特に重要なのは郵便物転送の頻度と料金体系です。週1回なのか月1回なのか、また転送料が「実費のみ」か「手数料が上乗せ」されるのかで総コストが大きく変わります。
その他電話番号の貸し出し、電話秘書代行、会議室の有無と利用料金など自社の事業運営に必要な機能が過不足なく提供されているかをチェックし、オプション費用も考慮に入れます。

住所の信頼性・知名度を確認

バーチャルオフィスの住所は事業の信用度やブランドイメージに直結します。

東京であれば銀座、丸の内、渋谷などビジネス街の一等地やグレードの高いビルの住所を選ぶと、顧客や金融機関への信頼性が高まります。
逆に雑居ビルの住所やWeb検索しても情報が出てこないような場所は避けた方が無難です。
また契約前に住所を検索し、過去に詐欺や悪質な事業に利用された「汚れた住所」でないかをチェックすることも、事業リスクを回避する上で非常に重要です。

契約内容・解約条件をしっかり確認する

契約後のトラブルを避けるため、契約書や利用規約の確認は必須です。

特に最低契約期間（6ヶ月や1年など）とその期間内の途中解約時に違約金が発生するかどうかを明確に把握しましょう。
また契約更新の自動更新の有無や、解約を申し出る際の解約予告期間（例：1ヶ月前までに通知）も重要です。

初期費用やデポジット（保証金）の金額と解約時に返金される条件についても曖昧な点がないように確認することが失敗を防ぐコツです。

利用者層・同住所の利用状況を確認する

バーチャルオフィスの住所は多くの企業が共有するため、同住所に登記されている企業数を把握することが重要です。

企業数が極端に多い場合、銀行の法人口座開設審査で「実体のない会社」と見なされ不利になる可能性が高まります。可能であれば運営会社に利用企業の業種や規模を尋ね、不正業者を排除する厳格な審査を行っているかを確認しましょう。
これにより住所の信用が守られ、自社が不本意な形で風評被害**を受けるリスクを回避できます。

 

まとめ

格安バーチャルオフィスと高級バーチャルオフィスはどちらが優れているというよりも「目的に合うかどうか」が重要なポイントです。

コストを抑えてスモールスタートしたい方には格安タイプ、取引先への信頼性や来客対応も重視したい方には高級タイプが適しています。
また料金だけでなく、運営会社の信頼性・契約条件・サポート体制を必ず確認しましょう。
本記事で紹介したおすすめサービスを比較しながら自分のビジネスに合った環境を選ぶことで、安心して長く利用できるはずです。

住所を借りる」だけでなく、「ビジネスの第一印象をつくる」場所としてあなたにぴったりのバーチャルオフィスを見つけてください。